ここのところ更新を続けてきた、弊社設計監理の「岩見沢ホテル5条」が無事9月26日にお引渡し完了し、10月1日にグランドオープンを致しました。
建築主であられるランドシステム様、また施工会社の西松建設様を初めとした関係各業者の皆様には大変お世話になりました。
ありがとうございました。

奥に見える建物は、今から3年半ほど前に手掛けさせて頂きました「アーバンヴィレッジ」。
一つの街区で、別のタイミングに2棟の建物を設計させて頂くのは、設計という業務に携わっていて中々ないことだと考えています。
そういう意味でも非常に貴重で、素晴しい経験をさせて頂きました。

フロントの壁面は外観にも使用した本実型枠という方法でのコンクリート打放し仕上で、木目を転写したデザインとしています。
手前には「米」という形の、このホテルの為にデザインされた
「コメロック(白)・スミロック(黒)」が置かれています。
「コメロック(白)・スミロック(黒)」は旭川家具で世界的に有名な
「カンディハウス」社の白鳥マネージャーのデザインによるもので、岩見沢の歴史や地域性を象徴したものになっています。
具体的には御存知の方も多いかと思いますが、その昔「石炭」がエネルギーの中心だった時代、石狩炭田の中心地としてこの岩見沢は大変栄えました。
また「空知」は石狩平野の「米」の産地としても中心地です。その
「米」と
「石炭」をストレートに形と色で表現しつつ、名前に
「ロック」とつけることで
「塊(かたまり)」や
「魂(たましい=音楽のロック)」をモチーフにしています。

ロビーの壁面にもちょっとだけデザインした「棚」が設置されています。これはその
石炭を運んだ鉄路をモチーフにした棚です。かなりデフォルメして
いますが…


イメージできますか?
流通の量によって板厚を変えて、岩見沢を中心に小樽や室蘭に流れていく雰囲気をなんとなく形にしました。
宿泊すると、こういう説明書きがお部屋の「インフォメーション」に掲載されています。普通のビジネスホテルとは一風変わった仕掛けです。
せっかく歴史や地域性のある街に建つホテルなので、デザインのコンセプトやイメージを感じて頂けると嬉しい限りです。